ローマ法王への献上酒『客人(まれびと)』

ローマ法王への献上酒『客人(まれびと)』

1本33,600円(720ml)の日本酒発売


限定2000本、720mlで33600円!!の日本酒が発売されたぞーっ。
それも、お酒の使用米の産地でもある石川県羽咋市の市長により、ローマ法王に献上されたのだとかーっ。
蔵元は石川県金沢の『中村酒造』。
さあて、の高貴なる味わいは??

・・・まあまあ、あわてず。
まず、この金額の理由から。


(1)神子原米(みこはらまい)を100%使用したお酒

もともとここ羽咋市のコシヒカリは、米つくりには最適の寒暖差がある土地であることと、生活排水がまったく入らない清流で育てられていることで知られる。もちろん無化学肥料だ。実際、おいしいお米ランキングでは常に上位ランクインし、人気料理番組の「特選素材」にも選ばれている。またローマ法王献上米でもあるから、お酒も献上ということになったのだろう。

なにより、「神子原米(みこはらまい)」という名前が、なんとも神秘的ではないか・・・。この高貴なるお米を厳選し100%使用しているのだがこの「客人」だ。


(2)日本酒酵母とワイン酵母を掛けた新風味のお酒

創業文化元年、加賀百万石伝統の酒蔵がプライドを懸けて仕込んだお酒であること。神子原米の旨みを十二分に引き出し、世界品質を考慮した「風味を大切にしたおいしい味わい」にこだわった。そのため、大吟醸ではなくあえて精米歩合65%の純米酒としたことや、ワイン酵母を合わせるなどで、技と粋を凝らした「新しい日本酒」の味わいを生み出した。


(3)敢えて高級陶芸の器とした最高級の御神酒づくり

お酒自体だけでなく容器やパッケージも高級品質にふさわしい「物語のある日本酒づくり」にもこだわった。容器は神子原と同じ羽咋市「気多大社」に隣接する窯元「大社焼」の手挽き器。その独自の手法「神葉手(しんようで)」は、気多大社神域「入らずの森」周辺で採取した生の葉をそのまま焼付けた、まさに神の手を借りて焼いたといってもいい非常にユニークかつ神秘な器。容器の底には1本1本にシリアルナンバーが入っている。

・・・などなど。



その味わいは・・・!
さてこの高級日本酒、ハハハ、今、ワタクシの手元にある。
まことにもって、ハハハである。



厳かな桐箱入りで、静かにふたを開けると、滑らかな肌艶のお神酒様のボトルが登場する。底には確かに番号が。ボトルの肩には緑と紫の葉が焼き付けてある。
ムハ〜、ドキドキしますな〜。

で、中身は・・・
まず、美しい淡い黄色の熟成色。
香りは、吟醸ではないが熟したバナナやカスタードクリームのような華やかで甘い香りとミントのような涼しげなニュアンスをもつ。このあたりがワイン酵母の成果だろうか。同時に純米酒らしく、炊いたご飯のような香りもある。間違いなく日本酒だ。

口に含むと舌にぽってりと重く、エキス分たっぷりの印象。甘み旨みが詰まっている。後味はドライ。さらに、まるで、高級あられや焼餅、せんべいのような風味が長く残るのがおもしろい。コシヒカリのせいかな。
いわゆる今流行の味わいではない。きんきらきんの大吟醸でも、ぶっとくおも〜い無濾過生原酒でもない、昔の日本酒はこうだったかも・・・と思わせるコクと厚みと奥深さを持っている感じがある。

銘柄名は『客人』で「まれびと」と読む。
羽咋にゆかりのある民俗学者であり歌人としても知られる折口信夫氏の言葉からつけられたもの。
「まれびととは、稀に来る人のこと。時を定めて外界から訪れ、予祝など行う存在」なのだとか。哲学的過ぎて、私には理解が出来かねるのだが、まあ、喜びをもたらす人や神様のこと・・・だと・・・思う。たぶん。

中村酒造も「結びのお酒」との思いをこめて発売しているようだし、なにより、ローマ法王への献上は、日本とキリストの国を結びつけることを意味していると思われる。

もちろんこの金額である。
間違いなくハレの日のためのものだ。人と人を結びつけるお酒。結びの日のための1本として押さえておくべきかもしれない。

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